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母乳と粉ミルクの違いとは?授乳の基礎知識について!

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お母さんと赤ちゃんの絆を強めてくれる「授乳」。生まれたての赤ちゃんは、ミルクを飲んでいる時間以外ほとんど寝ているので、授乳中は親子の大切なふれあいの時間となります。

そこで今回は、

・母乳と粉ミルクはどちらがいいの?
・母乳と粉ミルクで赤ちゃんに与える影響は違うの?
・上手に授乳する方法を知りたい

といった方に、授乳の基礎知識と母乳と粉ミルクの違いについて詳しくご紹介します。

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授乳—お母さんと赤ちゃんの絆を強める大切なひと時

生まれたばかりの赤ちゃんの命を育むのは、お母さんが与える母乳の栄養です。

母乳には赤ちゃんが必要とするすべての栄養はもちろん、赤ちゃんを病気から守る免疫成分も含まれていて、赤ちゃんの小さな命をしっかりと守り、育てます。

母乳を飲む間、赤ちゃんはお母さんに身を委ね、お母さんに包まれながらおっぱいを吸うことを通じて、お母さんへの絶対的な信頼を培っていきます。

お母さんは赤ちゃんへの無条件の愛情を募らせ、また赤ちゃんの命に対する責任をもつ母親としての自覚をより確かなものにしていきます。授乳という行為自体、赤ちゃんとお母さんが触れ合い、絆を強め合う大切なときなのです。

現在では母乳の代用品としての育児用ミルクの品質も向上し、母乳の場合と較べても大差のない育児をできるようになっています。母乳であっても、育児用ミルクであっても、授乳は単に赤ちゃんの食事というだけではなく、お母さんと赤ちゃんの絆を強める時間です。優しく見つめ合い、いとおしみ、心を通わせる授乳を繰り返しおこなうことで、赤ちゃんの心が健やかに育まれていきます。

母乳?ミルク?どっちがいいの?

では、母乳と粉ミルクで育てるのではどのような違いがあるのでしょうか、それぞれ詳しくみていきましょう。

母乳の成分

母乳には、体の組織をつくり体を成長させるたんぱく質、活動するためのエネルギー源となる脂肪、脳や中枢神経の成長に必要な乳糖(ラクトース)、さらにビタミン類や各種ミネラルなど、赤ちゃんが必要とする栄養をすべて含んでいます。

ホルモンや酵素、免疫物質など、栄養分以外にも赤ちゃんの成長促進や身体の保全に欠かせない大切な物質が含まれます。

赤ちゃんの消化器官の働きは未熟ですが、母乳に含まれる栄養分は、未熟な消化機能でも充分に消化吸収ができるような状態になっています。

初乳

出産後2〜3日の間に出る母乳は「初乳」と呼ばれます。この初乳には、赤ちゃんの体を外界から侵入する危険物質などから守る免疫物質がたくさん含まれています。

初乳に含まれる免疫物質は分泌型免疫グロブリン(SIgA)と呼ばれるもので、赤ちゃんの口、胃、腸の粘膜に広がって細菌やウイルス、アレルゲンとなるたんぱく質などが粘膜内へ侵入するのを防ぎます。

母乳のメリットとデメリット

母乳育児は、お母さん側にとっても、乳がんになりにくくなる、マタニティーブルーになりにくい、無理なくダイエットしやすいといったメリットを生みます。

しかし、母乳にも危険や難点がないわけではありません。母乳はダイオキシンやPCB、環境ホルモンなどの有害物質によって汚染されています。

これらの物質が赤ちゃんにどのような影響が出るかはまだ解明されていません。

お母さんが成人T細胞白血病(ATL)や後天性免疫不全症候群(エイズ)に感染している場合、母乳を介して原因ウイルスが赤ちゃんの体に移行し、赤ちゃんがこれらの病気に垂直感染してしまいます。母乳にはビタミンKが少なく、ビタミンK欠乏性出血症にかかりやすいという危険もあります。

また、母乳育児をするお母さん側にとっては、薬やお酒を飲めない、食事に気を使う、赤ちゃんを預けるのが難しい、乳房のトラブルが起きることがある、外出先での授乳に気を使うなどといった難点が生じます。

育児用ミルクのデメリット

一方、育児用ミルクは、あくまで母乳の代用品であるとして、近年の日本では特別な理由がある場合以外、あまり推奨されない傾向にあります。

育児用ミルクには母乳のような免疫物質が含まれておらず、赤ちゃんが細菌やウイルスなどに侵される危険性が高まります。

また、コストが高くつくといったことも不利な点です。母体においては、乳頭への刺激によって起きる子宮の収縮、つまり子宮復古がスムーズに行われないというデメリットがあります。

また、授乳の度にミルクを作らなければいけず、哺乳瓶や乳首の洗浄も結構大変な作業です。

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ミルクは適温に温める必要があり、夜中や明け方もその都度ミルクを調理する必要がありますが、ウォーターサーバーを利用すると、すぐに温かく、綺麗なお湯がでるので、ママの時短だけでなく、赤ちゃんにも美味しいミルクを与えることができるためおすすめです。

育児用ミルクのメリット

とはいえ、現在の育児用ミルクは品質が著しく向上していて、またミルク育児には多くの利点もあるため、一概に母乳育児が絶対に優れていると決めつけることはできません。

ミルク育児の場合、赤ちゃんが飲んだ量がはっきりわかるので安心です。

お父さんをはじめ、だれでも授乳できますから育児の喜びを分かち合え、お母さんだけに育児の負担が集中するのを避けることができます。

お母さんは食事の制限の心配がなく、嗜好品や刺激物でも食べることができますし、病気の際に薬を飲むことも可能です。またミルクは母乳より腹もちがよく、赤ちゃんがよく眠ってくれます。

後記しますが、現在では、さまざまな種類のミルクがあります。状況に応じ必要な時期に、必要な成分を赤ちゃんに与えられることもメリットといえます。

このように母乳育児、ミルク育児の双方にメリット、デメリットがありますから、お母さんの体の状態や家庭の事情に照らして、よりふさわしい育児方法を選択しましょう。

ミルク世代と母乳世代

第二次世界大戦中は食糧不足のため、乳幼児の栄養失調が増えました。戦後、調製粉乳の製造技術が進歩したことによって栄養失調が改善されるとともに、1950年ごろから人工栄養の比率が高まっていきました。

アメリカでは人工栄養が主流だったことや、人前で母乳を与えるのは恥ずかしいことだと考える風潮も手伝って、母乳栄養の割合は減少を続け、1970年代前半には30%ほどにまで落ち込みました。

母乳栄養の減少は当時の先進国にも共通の傾向で、これを憂慮したWHOは1974年に「乳児栄養と母乳哺育」を決議、わが国の厚生省もこれを受けて母乳推進施策を打ち出した結果、「母乳が最善」という考えが回復されていきました。

1970年代までに生まれたお父さん・お母さん世代の中には、自分自身人工栄養で育てられたという人も多いのではないでしょうか。

また、そうした人のお母さんは自分が人工栄養で育児した経験を持ちますから、自分の孫やひ孫の育児にも人工栄養を奨める人が多くみられます。

母乳推進運動は予想以上の進展を見せ、一部には行き過ぎた母乳至上主義、人工栄養の避難・排斥運動もみられるまでになりました。

しかし、現在の育児用ミルクは極めて優れた品質をもちますし、母乳育児をとれない事情をもつ人がミルク育児を行うことに、何の問題もありません。

育児用ミルクの種類

一般的な育児用ミルクは牛乳の成分をヒトの赤ちゃんに合わせて調整したもので、新生児から離乳期までを通して与えることができます。

粉ミルクには、これ以外にも特定のケースで使うために開発されたものが何種類もあります。

低出生体重児用粉乳

低体重で生まれた新生児用のミルクです。少量でも多くの栄養を摂れるもので体重の増加が早く、しかも未熟な消化機能に負担がかからないよう調製されています。

フォローアップミルク

離乳期に入った赤ちゃんは、離乳食だけでは栄養が不足してしまう場合があります。

また、母乳や育児用ミルクをやめて、代わりに牛乳を飲むよう切り替えていきますが、月齢が低い赤ちゃんでは消化機能の発達が追い付かず牛乳が適しない場合があります。

このような際、離乳食の栄養を補ったり、牛乳を摂れるようになるまでの栄養補給のために与えるのがフォローアップミルクです。

アレルギー用調製粉乳

牛乳に含まれるたんぱく質は大きな分子構造で、腸の機能が未発達な赤ちゃんがそのまま吸収するとアレルゲンになる場合があります。

親や兄弟に牛乳アレルギーがある赤ちゃんには、牛乳アレルギーにならないよう、たんぱく質を小さく分解したペプチドを成分とするペプチドミルクを与えます。

アレルギー症状が重い赤ちゃんには、たんぱく質を最小限まで分解したアミノ酸を主成分とするアミノ酸混合乳を与えます。牛乳たんぱく質を全く含まないので、アレルギー症状が出ることはありません。

大豆蛋白調整乳

牛乳たんぱく質に対するアレルギーをもつ赤ちゃんには、育児用ミルクを与えることができません。大豆を主原料とするミルクを与えると、多くの場合はアレルギー症状を抑えることができます。

ただし、大豆たんぱく質に対してもアレルギーを起こす赤ちゃんもいるので、その場合はアミノ酸混合乳に変えなければなりません。

無乳糖ミルク

赤ちゃんが乳糖不耐症などでミルクの中の乳糖を分解できず、下痢をしてしまうときなどには、乳糖を含まないミルクを与えることで下痢を抑えることができる場合があります。

上手な授乳のしかた

授乳のしかたには、「計画授乳」と「自律授乳」があります。

計画授乳は規則授乳とも呼ばれ、授乳の時間や量を決め、一日ごとの授乳量が多すぎたり少なすぎたりしないよう計画的に授乳する方法です。

計画授乳と自律授乳

では、それぞれの授乳方法について詳しくご説明します。

自立授乳

自立授乳は、赤ちゃんが欲しがるときに飲みたい量を飲ませてあげる方法です。昔から行われてきたこの方法は、一見いい加減に見えますが、医学的にも合理的な方法だったことが明らかにされています。

母乳は赤ちゃんの胃の中に約1.5時間留まったのちに腸へ排出されます。胃が空になって少し経つと赤ちゃんは再びおっぱいを欲しがるので、約2時間おきにおなかを空かせて泣きます。

一方、お母さんの乳房の母乳をつくりだすプロセスは、赤ちゃんが乳頭を吸って刺激してから1.5時間〜2時間で完結するため、赤ちゃんがおっぱいを欲しがるタイミングとお母さんのおっぱいが準備されるタイミングがほぼ同調するようになっています。

これによって1日に10〜15回の授乳が行われることになり、授乳量もちょうど赤ちゃんの成長に必要な分が与えられるのです。

計画授乳

ミルク育児の場合には、計画授乳が基本です。容器に表示してある月齢ごとの1回量、1日の授乳回数に従って授乳します。

しかし、赤ちゃんによって一度にたくさん飲む子、あまり飲まない子といった個人差が出てきます。このためミルク育児の場合でも、飲みたいだけ飲ませる自律授乳になりがちです。

ただ、生後2か月ごろまでは乳首をふくませると反射的に吸いますし、満腹中枢が未熟なため過剰に飲んでしまいます。

また、離乳期に入った赤ちゃんでは、離乳食を与える一方で、赤ちゃんに要求されるままこれまで通り育児用ミルクも与えると、カロリー過剰になり肥満の原因になりますから注意することが必要です。

授乳の手順とポイント

授乳をする基本的な方法とポイントについてみていきましょう。

準備

母乳でも粉ミルクでも、授乳時には清潔さを保つことを心がけてください。

母乳もミルクも、とても栄養価が高く雑菌が繁殖しやすいためです。とくにミルク育児の場合には哺乳瓶や調乳器具を洗浄・消毒し、調乳する場所も清潔にしておくことが大切です。

また、調乳前に赤ちゃんのおむつを確認し、その後お母さんの手も石鹸などできれいに洗います。調乳には一度沸騰させた70℃以上のお湯を使い、調乳後は哺乳瓶に流水や氷水を当て、体温くらいまで冷まします。

このとき哺乳瓶が冷めても中のミルクはまだ熱い場合がありますから、必ずミルクの温度を確かめてください。

授乳時の姿勢

授乳は1日に何度も行うものですから、なるべくリラックスした姿勢で行いましょう。クッションや枕、タオルなどでお母さんの姿勢を支えるのも良い方法です。

哺乳瓶での授乳では、赤ちゃんのお尻をお母さんの太ももに乗せ、頭を利き手と反対のひじの内側で支える“横抱き”にするのが一般的です。

抱き方はとくにこだわる必要はなく、お母さんと赤ちゃんにとって楽な方法で構いません。

壁や背もたれによりかかるなどしてゆったりと座り、利き手に哺乳瓶を持ち、赤ちゃんの目を見つめながら飲ませるようにします。

慣れない抱っこや授乳によって腱鞘炎になってしまうお母さんもいます。痛みがある場合は産後は腱鞘炎になりやすい?産後ママの腱鞘炎、原因と対処法の記事を参考にして、対処してください。

授乳後の保湿とゲップ

授乳が終わったら、口のまわりについたミルクや唾液を洗浄綿や濡れタオルなどで拭き取り、ローションなどで保湿してあげましょう。

まだ胃の中に空気が入っているので、ゆっくり優しく拭いたりしましょう。

そのあと、赤ちゃんにゲップをさせることを忘れないでください。ただし、急がずにゆっくり行いましょう。赤ちゃんは、ミルクとともに大量の空気を胃の中に吸い込みます。

そのままにすると空気と一緒にミルクを吐いてしまいます。その際に気管や食道にミルクが詰まり窒息する危険性がありますから、ゲップをさせることはとても大切です。

どうしてもゲップが出ない場合は、万一吐いたとき、のどに詰まらないよう、横向きで寝かせましょう。吐いていないかこまめに様子を見てあげることも大切です。

ゲップをしているのにミルクを吐いてしまう場合、ミルクの量が多すぎる可能性があります。ミルクの容器の表示より多く与えすぎていないかどうか確認しましょう。同じ月齢でも、体が小さな赤ちゃんの場合、月齢表示通りの量を与えても与え過ぎになってしまいます。ミルク容器には体重ごとの適量も表示されていますから、それを参考に与えるミルクの量を調節してください。

これは使える!授乳用おたすけグッズ

赤ちゃんとお母さんの至福なひと時、授乳。とはいいながら、日々何度も行わなければならない授乳はお母さんの負担にもなりがちです。近頃は、忙しいお母さん、お疲れのお母さんを助け、授乳を楽にしてくれるおたすけグッズが多数販売されています。

授乳お助けグッズ

授乳便利グッズの代表といえるものは、やはり授乳クッションです。授乳時の赤ちゃんの体重を支えるサポートをしてくれ、毎回のお母さんの負担を軽減してくれます。

最近では、腕に直接装着できるアームピローも人気があります。外出時の授乳のために、授乳服や授乳ケープも用意しておくと便利です。

おっぱいを見られることなくスムーズに授乳することができ、お腹部分を見せない工夫がなされています。また、家の中で使える授乳ストラップも洋服を抑える手間を改善してくれる便利グッズです。

ミルク作りの便利グッズ

赤ちゃんがミルクを欲しがって泣いているのに、ミルク作りは案外時間のかかる作業です。スムーズにミルク作りができるグッズがあると、かなりの時間を短縮でき、お母さんも赤ちゃんも快適です。

まずは、ミルクをあらかじめ計っておいて保存しておける容器があると重宝します。それから、お湯をミルク作りに最適な温度で保温できる授乳用ポットや赤ちゃん用の水もミルク作りの湯冷ましづくりの手間が省けると人気があります。


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