母乳の出が良くない、母乳にどれほどの栄養が含まれているか不安、という授乳中のお母さんに朗報です。
ノンアルコールの甘酒を飲むことで、母乳がたっぷり出るようになり、栄養豊富な母乳を飲ませてあげることができるようになるのです。
なぜ甘酒で?と思われるお母さんもいるかもしれませんが、実は、そのカギは「麹(こうじ)」にあります。
そこで今回は、
・甘酒を飲むと母乳にどんなメリットがあるの?
・甘酒に含まれている麹の効果とは?
・麹で産後ダイエットもできる?
といった方に、甘酒に含まれている麹のパワーや栄養素、麹によってもたらされる効果などについて詳しくご紹介します。
授乳中のお母さんは是非とも参考にしてください。
甘酒とは
甘酒には、麹が原料となる甘酒と、酒粕が原料となる甘酒の2種類があります。
麹で作られる甘酒とは、ご飯と麹と水を混ぜて発酵させた発酵食品です。麹で作るためアルコール度数は0%、つまりノンアルコールになります。
授乳中のお母さんも安心して飲める発酵飲料で、麹で作られる甘酒の方が、酒粕で作られる甘酒より栄養価が高いといわれています。
麹が原料の甘酒の場合は、発酵によって自然に甘みが出てきますので、本来なら砂糖は加えません。
ですが、市販の甘酒の中には糖類や砂糖を加えているものもあります。甘酒を購入する際には裏側の原材料をよく確認してから選んでください。
酒粕で作られる甘酒は、酒粕と水と砂糖が原料となります。酒粕は日本酒を作るときに出る副産物なので、発酵酵母など栄養素がたっぷりと含まれている反面、微量ながらアルコールも含まれます。
アルコール度数は1%未満とかなり低く、法律上は「清涼飲料」に分類されているのですが、母乳をあげているお母さんには避けて欲しいところです。
たとえアルコール度数が微量でも、まだまだ内蔵の発達が未熟な赤ちゃんにとって、アルコール分解は大仕事です。
うまく分解することができなければ、急性アルコール中毒になってしまう可能性もあり、全身が痙攣したり、ひどい下痢を引き起こすことがあります。
大人には微量でも赤ちゃんには大きな負担となりますので、授乳中のお母さんには麹が原料のノンアルコール甘酒を飲むようにしてください。
甘酒は江戸時代の栄養ドリンクだった
甘酒と聞くと、寒い冬に身体を温めるために飲むイメージですが、実は江戸時代には夏の飲み物でした。
夏は暑さで体力が低下しやすいため、夏バテ防止や栄養補給、滋養強壮に栄養満点のドリンクとして甘酒を飲んでいたのです。
また、当時は子どもの死亡率がとても高かったため、大人の健康維持だけでなく、食中毒や疫病の予防として子どもに飲ませることも多かったそうです。
庶民の健康を守る飲み物として、誰もが買いやすいように、幕府が値上がりするのを制限したほどです。
甘酒に含まれる麹菌や乳酸菌を摂取することで病気を遠ざけるというのは、現代ほど医学が進歩していなかった時代、扇風機やクーラーがなかった時代の、自然から得た昔の人の知恵だったのです。
甘酒の栄養素が身体へ吸収される率は、90%以上ともいわれているので、非常に効率よく栄養を補給することができます。
甘酒で良質な母乳を
米麹から作られる甘酒には、栄養が豊富に含まれていて「飲む点滴」といわれるほどです。
そのため助産師さんの中にも、産後のお母さんに甘酒を飲むことを勧める方がたくさんいます。
甘酒の材料は身体に優しいものばかりで、出産という人生の大仕事をやり遂げたお母さんも、これから出産に臨むというお母さんも、安心して飲むことができる発酵飲料だからです。
また甘酒は、授乳中で母乳があまり出ないと悩んでいるお母さんにも嬉しい味方になってくれます。
まず、母乳の主な成分は、炭水化物・タンパク質・脂質です。特に、炭水化物は母乳に欠かせません。
そのことからも母乳をしっかり出すには、お米を食べると良いと昔からいわれてきましたが、米麹から作る甘酒の原料はお米なので、炭水化物をしっかりと摂取することができます。
炭水化物はお母さんのエネルギー源になり、母乳の質も上げてくれます。
また、母乳はお母さんの血液から作られるものですから、お母さんの血の巡りが悪いと母乳も作られにくくなってしまいます。そこで、ホットで甘酒を飲めば、身体を温めてくれる効果もあります。
お母さんの身体が温まって血行が良くなれば、甘酒から得た栄養が全身に行き渡って、赤ちゃんにも栄養満点の母乳をたっぷり与えられるようになります。
出産後は、慣れない育児や家事で大忙しのお母さんですが、ゆっくり食事が取れない時や食欲がない時、温かい甘酒でホッと一息ついてみましょう。
甘酒は、授乳期間の栄養補給はもちろん、くつろぎタイムのアイテムとしても有効です。
甘酒の効果的な飲み方は?
甘酒を1番効果的に飲む時間帯は朝です。
甘酒には糖分がたくさん含まれていますので、1日のスタートである朝に飲むことで、赤ちゃんに良質な母乳をたくさん飲ませてあげることができます。
そしてお母さんのエネルギー源にもなってくれます。また、昼間に母乳をあげたり活動することで甘酒の糖質が消費されますから、夜まで残ることもなくダイエットになります。
さらに、甘酒に含まれるブドウ糖が満腹感をもたらしてくれるため、朝から元気に過ごせます。
朝は食欲がないというお母さんでも、液体の甘酒なら喉を通りやすいことでしょう。ちなみに甘酒を飲む時の温度ですが、甘酒に含まれる酵素やビタミンB群は熱に弱いので、温めすぎると効果が無くなってしまいます。
ですから、酵素が活きている生甘酒を温めて飲むときは温度に充分気を付けてください。
甘酒に生姜を入れてさらに代謝アップ
甘酒は、そのままお湯や水で薄めても、豆乳や野菜ジュースなどと混ぜてもOKです。混ぜる時は1対1の割合にしましょう。
また、冬場など身体を温めたい場合は、生姜を加えれば身体がポカポカになります。身体が温まると母乳も出やすくなります。
ただし、すりおろし生姜には解熱作用があるので、逆に身体を冷やすといわれています。せっかくですから粉末の生姜を入れて、甘酒と生姜のダブル効果で代謝をアップさせましょう。
粉末の生姜は、皮付きの生姜を薄くスライスして数日間天日干しにした後、カラカラになった生姜を、すり鉢やミルミキサーで粉末状にするだけです。
瓶などで保存して、甘酒に好みの量を加えて飲んでください。
甘酒の原料「麹」がすごい!
ここまで、甘酒についてご紹介してきましたが、甘酒の栄養の大半は原料である麹に由来しています。ここからは麹の魅力について余すことなくご紹介していきます。
麹とは?
麹(こうじ)とは、「麹菌(こうじきん)」というカビ(糸状菌)の一種です。
もちろん麹菌は食べられるカビで、人間の役に立つ有り難いカビです。
この麹菌がお米につけば米麹、玄米につけば玄米麹となり、昔から麹菌はお米・玄米・麦・大豆などの穀物につけて生やして使用しています。
炭水化物(澱粉)をブドウ糖に、タンパク質をアミノ酸に分解して、脂肪は分解吸収し、お酒・醤油・味噌・鰹節などの発酵食品を作り出します。
麹そのものを食べることはありませんが、日本人の食生活にあまりにも馴染み深い、欠かすことのできない存在です。
日本にしかいない麹菌「アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus Oryzae)」
麹菌はアジアにのみ存在する有用微生物で、日本の麹菌は日本独特の多湿な気候や風土によって自然発生した、世界でもお目にかかれない微生物です。
というのも、日本の気候でしか生育することができないからです。
麹菌の正式名称は、和名では「日本麹カビ(ニホンコウジカビ)」といい、洋名では「アスペルギルス・オリゼー(Aspergillus Oryzae)」と呼ばれています。
東洋微生物の王様ともいわれる日本麹カビは、その優れた有益性から、2006年に日本醸造学会によって「日本の国菌」に認定されています。
日本では、古くは平安以前より人工的に利用され続けている、歴史あるカビなのです。
麹菌が持っているたくさんの酵素とは
甘酒の原料となる麹菌には、麹菌が持つ2大酵素として、炭水化物(澱粉)を消化してブドウ糖に分解する「アミラーゼ」と、タンパク質をアミノ酸に分解する「プロテアーゼ」があります。
また、麹菌が持つその他の代表的な酵素として、脂肪を脂肪酸に分解して吸収する「リパーゼ」と、植物の繊維をオリゴ糖に分解する「セルラーゼ」もあります。
これらの酵素以外にも、人間に必要な酵素が30種類以上も含まれており、麹菌は酵素の宝庫だといえます。
つまり、麹菌が持っているこれらの酵素のおかげで、甘酒の栄養成分を余すところなく吸収することができて、甘酒の旨みも増すということです。
ビタミン類を生成する働きも、消化をサポートする働きもあるため、女性の美容と健康にも一役買ってくれます。
酵素の働きとは
酵素とは、私たち人間に限らず、動物・植物・微生物においても生きていく上で必要不可欠な物質です。
酵素には、食物の栄養素を分解して消化や吸収を助ける役割、吸収された栄養分をエネルギーに変える役割など、命を維持するための大切な働きがあります。
たとえ身体に必要な栄養が体内にしっかり入ってきても、摂取した栄養をきちんと分解してエネルギーに変換するための酵素が不足していると、代謝がうまく機能せずに身体は不調を訴えます。
糖尿病や高血圧、高脂肪などの生活習慣病を引き起こす原因にもなりかねないのです。そもそも酵素とは、体内でつくられるタンパク質の一種です。
ですが、近年では現代人の酵素不足が注目されています。日本人の昔ながらの和食中心の食生活が欧米型になってきているため、酵素が不足している状態です。
麹は腸内環境を整える
甘酒は、米麹や酒粕を発酵させることによって作られる発酵飲料ですから、他の発酵食品と同じく腸内環境を整える働きがあります。
その効果から、海外では甘酒のことをジャパニーズヨーグルトと呼ぶこともあります。
善玉菌を増やす
甘酒に含まれる麹菌は、米のでんぷんを分解する過程でオリゴ糖を作ります。
オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになり、ビフィズス菌などの善玉菌を増やし、働きを活発にして腸内細菌のバランスを整えます。
また、食物繊維(水溶性)も含まれており、善玉菌のエサになる他、腸の粘膜を守る効果などの整腸作用があります。
このような腸内環境を整える効果から、自然なお通じを発生させるのです。
ですが、酒粕から作られる甘酒には砂糖が含まれますので、大腸内の悪玉菌を増やしてしまうことにもなり、腸内環境を乱しかねません。
整腸作用を期待するなら、米麹から作られる甘酒を選びましょう。
便を柔らかく滑らかに
米麹や酒粕には水溶性食物繊維が多く含まれています。
水溶性食物繊維は、水分を吸収することで便を柔らかくし、柔らかくなって滑りやすくなった便は、腸管をしっかりと通って自然な排便へとつながります。
ですので、腸の動きが鈍くなったために起こる便秘や、直腸内で便が硬くなって留まってしまった便秘に有効です。
そして、米麹は酒粕よりも多くの水溶性食物繊維を含んでいるため、より便秘解消に効果があるのは、米麹から作られる甘酒になります。
お母さんの腸内環境は母乳を通して赤ちゃんにも影響しますので、まずはお母さんから腸内環境を整えていくようにしましょう。
麹で疲労回復
江戸時代から栄養補給や夏バテ防止、滋養強壮ドリンクとして愛飲されていた甘酒、その疲労回復効果はとても有名な効能です。
とくに米麹から作られる甘酒には、疲労回復に効果があるビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6などの「ビタミンB群」、筋肉や血管や脳などの細胞を作る上で必要不可欠な、老化防止や体力増強にも効果アリといわれる「必須アミノ酸全9種類」、血糖値を安定させて身体と脳の疲労回復を助け疲れを溜めにくくする「ブドウ糖」、血行を良くして疲労を改善し疲れにくい身体作りの手助けをしてくれる「葉酸」などが含まれている、栄養満点のドリンクになっています。
毎日忙しくて疲れが抜けないお母さんは、甘酒の麹パワーで育児と家事を乗り切りましょう。
麹には美肌効果もある
妊娠中に、ホルモンの影響でシミやソバカスが濃くなったと感じる方が多くいます。
産後も育児に家事に大わらわで、スキンケアに時間が割けない、そういうお母さんも少なくありません。
甘酒は麹が含まれている発酵食品ですから、抗酸化作用とメラニン抑制効果があります。飲むだけで美肌効果が期待できます。
皮膚を健康に保つ「ビオチン」
甘酒に含まれる麹菌は、酵素の働きを助ける役目を持つ「補酵素」を生成します。
ビタミン類もその一つで、中でも「ビオチン(ビタミンB7)」というビタミンは、皮膚を健康に保つために特に欠かせない成分です。
血行を良くして皮膚の再生力を高め、細胞を活性化させて老廃物の排泄を促し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つという、美容クリニックなどでは注射や点滴の成分に含まれるほどお肌に大切なビタミンなのです。
皮膚科では、アトピー性皮膚炎の治療にも使用されています。人間の体内にあるビオチンのほとんどが腸内細菌によって作られているといわれています。
米麹で作られた甘酒を飲むことで、腸内環境が整えられて同時にビオチンも摂取でき、改善された腸内環境でさらにビオチンが作られる、まさに一挙両得です。
美白成分「コウジ酸」
麹には「コウジ酸」も含まれています。このコウジ酸は麹からしか生成されない成分で、1988年には厚生労働省から美白成分として認可されています。
麹を扱う職人さんの手が、白く滑らかなことから研究が進められ、現在では日本だけでなく海外でも注目されています。
コウジ酸には、シミの原因となるメラニンを生成する酵素を抑える働きがあります。
また、メラニンの生成を促す情報伝達物質が出るのも抑えてくれます。
さらに、肌が老化したり、シミやシワやたるみを引き起こす原因となる活性酸素を抑えたり、皮膚の炎症の発生も抑える働きがあります。
そして、コウジ酸は肌がくすんで黄色っぽくなる「黄ぐすみ」にも効果があります。
黄ぐすみとは、体内でタンパク質と糖が結びつくことによって作られる「AGEs(エイジス)」という褐色の物質が加齢によって蓄積することで起こります。
これは「糖化」といわれるものですが、コウジ酸には抗糖化作用があるため、黄ぐすみの元凶であるAGEsの生成を抑えることができるのです。
コウジ酸は、刺激の少ないシミの治療のコウジ酸クリームとして皮膚科でも活用されています。
ビオチンやコウジ酸は、お肌だけでなく髪や頭皮にも嬉しい効果があります。毎日の甘酒を習慣にして身体の中から美肌にしていきましょう。
脳を活性化して肌を白くする効果もある「フェルラ酸」
甘酒に含まれている「フェルラ酸」という成分には、活性酸素の除去や抗酸化作用に優れているという特性があるため、脳機能の改善効果と美白の効果が高いと考えられています。
このフェルラ酸は、植物由来のポリフェノールの一種で、脳においては、脳の損傷を防ぐ効果が高いという研究データから、物忘れやアルツハイマーなど軽度認知症の症状を改善するのに有効な成分だとされています。
そして、逆にフェルラ酸が不足するとアルツハイマーの発生が上がるのではないかと危惧されており、その証明はまだされていないものの、フェルラ酸の補給が推奨されています。
さらに記憶力の向上、注意力や集中力の向上効果もあるとして、アスリート選手がよく摂取しているともいわれています。
また、お肌においては、強い抗酸化作用や紫外線の吸収を抑える働き、メラニンの生成を抑制するという働きから、化粧品や美白剤にも使用されており、肌の色素沈着を防いで透明感のある、透き通った肌に導いてくれるという美白効果が期待されています。
麹には超エイジングケア成分も
近年、米麹で作られた甘酒に含まれている最強の抗酸化物質としてテレビでも紹介され、大変注目されている「エルゴチオネイン」をご存知ですか?
エルゴチオネインとは、基本的にはキノコなどの菌類が合成できる成分なのですが、含有量の少なさと、人為的に作り出すことの難しさから、1gで20万円もの価値があるともいわれています。
ですが、麹菌もエルゴチオネインを合成することから、甘酒にもたくさん含まれているのです。
そのエルゴチオネインのパワーたるや、ビタミンEの約7,000倍もの効果があると考えられているのです。
また、L-システインやビタミンCといった抗酸化成分より、活性酸素を除去する効果が強いとも考えられています。
それらの働きによって、動脈硬化など生活習慣病の予防・脳梗塞や心筋梗塞の予防などが期待されています。
さらにエルゴチオネインには、シミの原因となるメラニンを作ってしまう酵素を抑制する効果、肌のハリや弾力を保つために必要な、エラスチンを分解してしまう酵素が発生するのを妨害する効果も期待されています。
女性の肌をシミやたるみから守ってくれる強い味方といえるのです。ですが、この最強のアンチエイジング成分であるエルゴチオネインは、人間の体内で作り出すことができません。
つまり食べ物から摂取する必要があるという事なのですが、キノコ類にしても含有量が少ないので、それほど効率的に摂取できるわけではありません。
そこで、エルゴチオネインが含まれている甘酒の価値が見直されることとなり、美容家さんやモデルさんたちからも注目が集まっているのです。
麹でストレス軽減
麹には、近年チョコレートなど多くの食品に配合されるようになった「GABA(ギャバ)」も含まれています。
GABAとは、正式名称を「γ(ガンマ)アミノ酪酸」といい、気持ちを落ち着かせる「抗ストレス作用」を持っているアミノ酸の一種です。
GABAは主に脳や脊髄で「抑制性の神経伝達物質」として働いています。ドーパミンやアドレナリンなど、興奮系の神経伝達物質が過剰に分泌されるのを抑えて、脳内が興奮している状態を落ち着かせる効果があるのです。
私たちが緊張しているときに出現するのはβ波で、リラックスしているときに出現するのがα波です。
GABAを摂取することでこのα波が増加するため、GABAには興奮を鎮めてリラックス効果があるということです。
女性特有のPMS(月経前症候群)による生理前のイライラや、ストレスからくる不眠症などにも効果があるといわれています。
またGABAには、興奮系の神経伝達物質である、ノルアドレナリンの分泌を抑制して血管の収縮を防ぎ、血圧を下げる作用もあります。
麹パワーで飲むダイエット
米麹で作る甘酒には、素晴らしいダイエット効果もあります。麹に含まれているさまざまな栄養素が、代謝をアップさせて太りにくい体質にしてくれるのです。
産後の落としきれない脂肪をなんとかしたいけど運動する時間はない、そんなお母さんも甘酒を手軽に試して麹パワーを最大限に利用してください。
脂肪を分解する「酵素」
数ある酵素の中でもダイエットに欠かせないのが、脂肪燃焼酵素の「リパーゼ」です。
リパーゼは食べた物を分解する役割を持っており、脂肪を分解して消化し、エネルギーに変換することで皮下脂肪や内臓脂肪を燃焼させてくれます。
また、「α-グルコシダーゼ」という酵素が生成する「α-エチルグルコシド」という物質には、肌荒れの改善効果が報告されており、糖尿病改善効果とともに体重増加を抑制するダイエット効果も期待できるという研究が進んでいます。
酵素は、代謝を活性化して腸の働きも活発にしてくれます。
腸が元気になると老廃物や毒素も排出されやすくなってデトックス効果も上がる、すると痩せやすい身体になってさらに代謝が上がる、いわゆる好循環ができあがるのです。
代謝を高めてくれる「ビタミンB群」
赤ちゃんに母乳をあげているお母さんは、無理なダイエットは禁物です。
ですが、ダイエットの基本は、身体に余計な脂肪を付けないことと、余分な体脂肪を減らすことですので、体脂肪を減らすのに有効な栄養素をちゃんと摂取していれば、食べた物の代謝を効率的に行うことができます。
その栄養素とは、糖質の代謝を助けてエネルギーを産生する「ビタミンB1」、脂質を中心に糖質やタンパク質の代謝に関わる「ビタミンB2」、タンパク質の合成を促す働きとタンパク質の成分であるアミノ酸の合成を促す「ビタミンB6」です。
これらのビタミンB群は、身体の中に入った食べ物がスムーズにエネルギーに変換されるよう補助して、身体に脂肪が蓄積されるのを防いでくれる働きがあります。
これらB群のビタミンは相互作用がありますので、どれか一つでも欠けるとその働きは低下してしまいます。
つまり、麹で作る甘酒のようにバランス良く含まれているのは、ダイエット効果としては理想的なのです。
体脂肪が燃えやすい身体をつくる「アミノ酸」
アミノ酸には、脂肪燃焼酵素であるリパーゼを活性化させる働きがあります。
リパーゼが活性化されると、脂肪細胞内にある中性脂肪を分解して血液に送り出しエネルギーに変えます。
つまり、アミノ酸によってリパーゼが活性化されればされるほど、脂肪が分解されて体脂肪が燃えやすい、痩せやすい身体となるのです。
ダイエットでは代謝を上げることがポイントです。代謝が上がれば消費エネルギーが増えるのでダイエット効果も上がります。
同じ時間ウォーキングしたとしても、代謝が低ければ効果も見込めません。ですがアミノ酸を摂取して、リパーゼを活性化させることで代謝を上げておけば、ウォーキングでもジョギングでもより効果的にダイエットすることができます。
腸内環境を整える「オリゴ糖」
すでにご紹介しましたが、甘酒には麹由来のオリゴ糖も含まれています。
消費者庁から「トクホ」の認可を受けているオリゴ糖は、善玉菌だけのエサになってビフィズス菌を増やし、腸内環境を整えて腸の中からキレイにしてくれます。
食物繊維も豊富なため、腸の働きを促進する効果から便通も良くなり、便秘からくるポッコリお腹も改善されます。
麹はヘルシーなのに満腹感が得られる
米麹から作られる甘酒は、米麹とお米が発酵する過程で甘みの元となっているブドウ糖が生まれるため、基本的に砂糖などの糖類は加えられていません。
ですから、砂糖などを加えて作る酒粕ベースの甘酒に比べて、ヘルシーでダイエット向きだといえます。
また、ブドウ糖が血糖値を上げることによって満腹中枢が刺激されるので、満腹感を得ることができて食べ過ぎの防止にもなります。
甘い物が欲しい時やおやつ代わりに飲めば、間食を控える効果もあります。甘酒を上手に飲んで、毎日の摂取カロリーをコントロールしましょう。
麹が過熱されていない「生甘酒」を選びましょう
「飲む点滴」といわれるほど栄養価が高く万能な効果をもっている甘酒ですが、麹菌やビタミン類は熱に弱いため、加熱することで大切な酵素も効力を失ってしまいます。
つまり、熱を加えることで単なる飲み物になってしまうのです。ならば加熱しなければ良いようなものですが、甘酒は発酵飲料です。
一旦発酵を始めたら、商品として出荷されている間も、陳列棚に並んでからも、ずっと発酵し続けて最終段階まで発酵し尽くします。
すると甘味よりも酸味が強くなってしまい、味が変わって酸っぱい甘酒になってしまいます。発酵し過ぎて味が変わらないようにするには、「火入れ」という加熱殺菌作業をして発酵を止めるか遅らせなければなりません。
しかし加熱をすれば酵素の力は消えて、甘酒の万能な効果も無くなってしまいます。ですから、加熱をしていない栄養たっぷりの甘酒を飲むには、お母さんがご自分で手作りすることがオススメです。
もしくは、加熱処理をしていない「生甘酒」を購入しましょう。
麹パワーを手軽に摂れる「麹抽出濃縮物」
麹抽出濃縮物とは、麹から生み出された「酵素」を活きたまま手軽に摂取できるようにした粉末です。
麹菌は発酵する過程で酵素を作り出しますが、酵素には熱に弱いという特性があります。つまり、加熱すると酵素の力は消えてしまうのです。
そこで、酵素が活きたままの状態で粉末化できるよう、酵素を強力に作り出す2種類の麹菌を使って、発酵させる時に非加熱除菌法という特殊な方法が考案されました。
そして培養・濃縮して、酵素が活きたままの状態で粉末化できるよう考えられたのです。
その方法によって、従来の加熱処理を加えた液体酵素飲料より、力を持ったままの酵素が豊富に含まれたエキス粉末が作られました。
タンパク質や炭水化物、脂質などを分解して吸収してくれる酵素が、その働きを保ったまま簡単に摂取できるのです。
甘酒を作るのは面倒だけど、母乳のために酵素は摂りたいというお母さんには、粉末で摂取できる酵素というのは大変便利なのではないでしょうか。
フェルラ酸やGABA、18種のアミノ酸やビタミンB群などの栄養素がたっぷり含まれていますので、赤ちゃんの母乳のためにも、お母さん自身の身体のためにも是非チェックしてみてください。
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まとめ
甘酒に含まれる麹は、母乳の出が良くないお母さんの身体を温めて血行を良くし、質の良い母乳がたくさん出るようにしてくれます。
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麹は、母乳をあげている期間だけでなく、1年を通してずっと愛飲して欲しい日本人のソウルフードなのです。