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依存症にならない「おしゃぶり」の正しい与え方と止め方

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「赤ちゃん」といえば、真っ先におしゃぶりを咥えているイメージが思い浮かぶかもしれません。

おしゃぶりは赤ちゃんにとってなくてはならないアイテムの一つですが、当たり前のように使っている人もいれば、使用を少しためらってしまう方もいます。

そこで今回は、

・おしゃぶりのメリットってなに?
・おしゃぶりのデメリットってなに?
・おしゃぶりを与えるときに注意点ってあるの?

といった方に、おしゃぶりのメリットやデメリット、正しい使い方やおすすめのおしゃぶりについてご紹介します。

正しく用いることで、依存症などのデメリットはほとんど解消できるので、おしゃぶりの役割をきちんと理解し使用していきましょう。

おしゃぶりが必要な時期とその理由

おしゃぶりが必要な時期とその理由

産まれてから1ヶ月の新生児は、非常にお腹が空きやすく、時間に関係なくミルクを欲しがったり、おむつの気持ち悪さに泣き出したりします。

お父さんとお母さんにとって非常にめまぐるしい時期であり、中には睡眠時間が削られてしまう場合があります。

そこで活躍するのが、新生児用のおしゃぶりです。おしゃぶりは乳児だけではなく、新生児用のアイテムも販売されています。

赤ちゃんは母乳を飲むために、口に触れたものを無意識に吸い付く「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」という機能を備えています。

機嫌が悪いときやぐずる時、口寂しい時などに新生児用のおしゃぶりを使わせてあげると、赤ちゃんによっては機嫌が良くなる場合があります。

逆におしゃぶりを嫌がる赤ちゃんもいるので、試しに一度口にくわえさせてみましょう。嫌がる赤ちゃんに無理やりおしゃぶりを与える必要はありません。

おしゃぶりはさまざまな意見があり、使い続けていると嚙み合わせや赤ちゃんの発語に影響がある場合があります。

おしゃぶりは必ず必要なものではありません。赤ちゃんの性格や各家庭の生活環境に合わせて、使うかどうかを判断しましょう。

おしゃぶりを使用するピーク

赤ちゃんがおしゃぶりを必要とし、使用するピークは生後2~4ヶ月頃といわれています。

産まれた直後はまだおしゃぶりは必要ではありませんが、月齢が上がるにつれて赤ちゃんをリラックスさせるために、おしゃぶりが必要になる場合があります。

2~4ヶ月を過ぎ5~6か月頃になると、おっぱいを吸いたい欲求はだんだんと減っていき、自ら食べ物を取り入れるように意識が変化していきます。

指しゃぶり

赤ちゃんの中には、頻繁に「指しゃぶり」をしている子がいますが、指しゃぶりは自分自身をなぐさめる行為ともいわれ、基本的にはそのままにしておいても問題はありません。

ただし、将来的に歯並びが悪くなったり、指や爪についた雑菌が体内に侵入するのを避けるため、おしゃぶりで代用することで、指しゃぶりを忘れさせてあげることができます。

おしゃぶりのメリット

おしゃぶりのメリット

おしゃぶりは赤ちゃんの口元に刺激を与え、吸うという行為を通してリラックスをうながすホルモンを分泌させます。

赤ちゃん自身のストレスを軽減してくれるので、ぐずったり泣いたりが止まらない時期や精神的に不安定な時に活用できます。

頻繁に環境を変えたり、人ごみの中を歩いたり、ぐらぐらと動くバスや乗り物の中に長時間置かれる場合は、赤ちゃんの精神状態にとって良くありません。ストレスの軽減措置として、おしゃぶりは有効です。

赤ちゃんは言葉を口に出すことができないので、本能的な行為を通して精神を発達させていきます。

特に早いうちからおしゃぶりをさせてあげると、精神の発達に重要な影響を与えるという意見があります。

赤ちゃんがおしゃぶりに馴染み、自分にとって必要なアイテムだと認識したときは、毎日の入眠もスムーズになり、お父さんやお母さんの子育てにおけるストレスが減る効果も期待されます。

乳幼児の突然死のリスク軽減効果や鼻呼吸を習慣付けるためにも、おしゃぶりは有効だと考えられています。

おしゃぶりのデメリット

おしゃぶりのデメリット

おしゃぶりは両親の育児ストレスを軽減させてくれますし、赤ちゃん自身にも良い効果をもたらしてくれる最高のアイテムといえそうですが、デメリットもいくつかあります

一つ目は歯並びや噛み合わせが悪くなる可能性があります。

二つ目は、赤ちゃんの月齢が進むにつれて行う、おもちゃを口に持っていく行為ができなくなるといわれています。

赤ちゃんが行う何でも口にものを運ぶ行動は、手と口の発育を促し、また物への認識力を高め、脳の発育と大きな関係があります。

おしゃぶりを与えることで、この発育が遅くなってしまうケースがあります。そして、おしゃぶりを与えることでお母さんの手がかからなくなるため、赤ちゃんとのコミュニケーションを怠ってしまうケースもあります。

抱っこしたり、ぐずる行動に付き合ってあげるはずの時間が減るということは、お母さんとの過ごすべき時間を取り上げると考えることもできるのです。

おしゃぶり卒業のタイミングと注意点

おしゃぶり卒業のタイミングと注意点

おしゃぶりを使用する時に一番に考えなくてはならないのが、「依存症」です。

元々指しゃぶり防止用に買ったのに、おしゃぶり依存症になってしまうと、乳児を過ぎてもおしゃぶりが取れなくなってしまうケースがあります。

おしゃぶりをくわえさせるのは生後6ヶ月~1歳児までが大体の目安で、それ以降も続けていると習慣化してしまうと指摘されています。

また、依存症以外にも口の中の噛み合わせを悪くさせないために、赤ちゃんが自然におしゃぶりを放すタイミングを見計らって使用を止める必要があります。

おしゃぶりから卒業するのは、ハイハイを始める頃が理想的です。ハイハイをするようになると、赤ちゃんはより自発的にさまざまな情報や言語を集め始めます。

おしゃぶりをつけたままでいると、言葉の習得や感情表現に支障をきたす恐れもあるため、口寂しいかなと思っても、言葉を発話するほうを優先させてあげましょう。

おしゃぶりと上手く付き合うための方法

おしゃぶりと上手く付き合うための方法

赤ちゃんにおしゃぶりを使う場合は、習慣化しないように注意しなければなりません。そこで以下では、おしゃぶりと上手く付き合うための方法について紹介します。

生後6ヶ月までは積極的に与える

生後6ヶ月までは、いつでもおしゃぶりを与えてOKです。この期間中は赤ちゃんの精神状態を優先し、さらに母乳やミルクはたっぷりと摂って体を作ります。

ミルクを与えた直後にぐずっている場合はおしゃぶりをくわえさせてあげましょう。

飛行機で移動する時などは、気圧の変化で耳が痛くならないようにおしゃぶりを吸わせておくと良いといわれています。

泣いている=おしゃぶりではない

赤ちゃんが泣いているのは、必ずしも空腹やストレスだけではありません。お母さんやお父さんの温もりがなくて泣いている可能性も考えられます。

ここでとっさにおしゃぶりを与えてしまうと、「お母さんやお父さんが自分に構ってくれない」と情緒不安定を招くおそれがありますので、まずは抱っこしたりあやしたりして、赤ちゃんに向き合ってあげましょう。

おしゃぶりを使用する時間に気を付ける

長時間おしゃぶりをくわえることは、歯並びや噛み合わせといった口腔内に影響を与えてしまいます。

使用時間として目安とされているのは、一日3時間程度です。口腔内の骨は、弱い力を長時間かけ続けることで変形してしまうといわれていますので、おしゃぶりをくわえたまま眠ってしまった場合でも、必ず口から外してあげるよう心がけましょう。

生後6ヶ月以降はおしゃぶりを与える回数を減らす

赤ちゃんがハイハイを始める頃におしゃぶりをくわえさせていると、さらなる依存症を招くおそれがあります。

ぬいぐるみやおもちゃなど、好奇心を発揮できるアイテムを新たに与え、おしゃぶりだけに固執しないよう工夫が必要です。

入眠におしゃぶりはNG

赤ちゃんが寝る時、リラックスに必要かもと思いおしゃぶりを与えてしまうのはNGです。

寝付く時におしゃぶりを吸わせると、起きた後もおしゃぶりを要求するようになり、知らないうちに依存を高めてしまいます。

また、毎日の入眠時に同じおしゃぶりが無ければ眠れなかったり、寝付きが非常に悪くなる原因にもなってしまうので、できる限り赤ちゃんが自分で自然と眠れるように、寝る直前のおしゃぶり使用は控えましょう。

赤ちゃんは自分で入眠をコントロールすることができず、睡眠の質も周囲の環境によって変化します。お父さんやお母さんは、ぜひ早いうちから赤ちゃんに上手なおしゃぶりとの付き合い方を教えてあげてください。

おしゃぶりの選び方

おしゃぶりの選び方

最近では色々なおしゃぶりが売られています。おしゃぶりのパッケージには月齢表示があり、もちろん月齢に応じた製品を選ぶことが大切です。

他にもいくつか選ぶポイントがありますので、自分の赤ちゃんにおしゃぶりを購入してあげる時の参考にしてみてください。

天然ゴム製とシリコン製

天然ゴム製とシリコン製の2種類が売られていますが、天然ゴム製のものは柔らかく、赤ちゃんの口にフィットしやすいという特徴を持っています。

新生児にとって違和感なく使用できるので、昔から愛用されています。しかし、柔らかいため軟化しやすいという欠点があり、頻繁に交換する必要があります。

逆に、シリコン製のおしゃぶりは、天然ゴム製のものに比べ、弾力と硬さがあります。それゆえ、扱いやすく最近ではこちらを選ぶお母さんも増えてきています。

おしゃぶりの形状

おしゃぶりの形はメーカーによってさまざまですが、大きく分けて2種類あります。乳首の形状に似た先端部分が丸い形をしたものと、先が平たく設計されているものです。

どちらもメリット、デメリットがありますが、丸い形状のものは吸う力が弱い赤ちゃんには不向きといわれています。

新生児の場合特に、赤ちゃんの吸う力に応じておしゃぶりの形状を選んであげましょう。また、ミルクを飲むのに哺乳瓶を使用している場合は、その形状に近いものを選んであげるとすんなり受け入れてくれるようです。

他にもストッパーの形によって、赤ちゃんが吸いづらい、跡がつくといったケースが考えられます。ストッパーの形も赤ちゃんの吸いやすさや顔の形に適したものを選んであげましょう。

ケア方法で選ぶ

ケア方法によって向き、不向きがあります。もちろん、哺乳瓶同様、おしゃぶりも使用後にケアする必要があります。

天然ゴム製のおしゃぶりは、薬液消毒により劣化しやすい性質があるため、今お使いの哺乳瓶等の消毒方法に応じておしゃぶりを選んであげると、手間やコストがかかりません。

最近では、レンジでチンするだけで消毒ができるおしゃぶりケースなどもあります。
電子レンジで60秒 おしゃぶり収納ケース

機能や可愛さも選ぶ時のポイント

おしゃぶりも進化しており、最近ではパーツの着せ替えが可能なものが売られています。赤ちゃんのその日の洋服などに合わせて、パーツを取り外し選べる工夫がされています。おしゃれを重視したいお母さんにはおすすめです。

他にも、暗い場所でも探しやすいよう光るおしゃぶりが売られています。車の中の薄暗い場所や寝ている間に、口から外れても簡単に見つけることができるので便利です。

折り畳みできるタイプは、場所を取らずに持ち運びでき、多くのシーンで活躍してくれます。おしゃぶりと一緒におしゃぶり用ケースも購入しておくと、いざというお出かけの時にも安心です。

新生児は、おしゃぶりをまだ上手にくわえられないため、口から外れ汚れてしまうのを避けるために、ホルダーも一緒に購入しておきましょう。

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